ここまで発売を楽しみにした本は今までなかったです。N!=NP問題は名前は聞いたことあるけど、どういうものかよく知らないものでしたが、なんとなく概要がつかめました。「確からしさ」という概念の難しさに気づかせてくれた本でもあります。作者の本職であるプログラムにもかなり触れており、ボリュームのある一冊です。新キャラ・リサもいい味出してます。相変わらず、テトラちゃんカワユス。

3年間振り返り。

 うへぇ。
 さて、明日はいよいよ国公立大学前期入試ですね。バイト先での教え子二人が九大法学部を受けるので、自分が受けるわけでもないのに緊張しています。あのときから、もう3年も経つのかと思うと感慨深いものがありますな。いつの間にやら、もう4年生になろうかという時期に差し掛かっています。かといって、振り返ってみると、身につけたものは意外に多いので、充実した生活だったから時の流れが速かったようです。


<1年生>
 1年前期はいいクラスに出会えたがために、ぬるま湯につかってしまっていた感があります。


 前期はメディアキャンプというイベントに参加して(途中で抜けさせてもらいましたが)、ふなっちさんに出会うなど、この頃から何かを一緒に作り上げるimpression!みたいな団体を無意識に欲していたのかもしれません。


 夏休みでは、入学前から入ろうと思っていたTRPに入りそびれたり、高校時代から抜け出せず鬱々まっしぐらでしたが、一方で今の彼女と付き合い始めるなど良いこともあったし、いろいろアクティブになり始めた年でもあると思います。ボカロ関係で東京でイベント参加してCD売ったり、今のバイトを始めたり。いろんな人に出会って、いろんな世界を知った夏休みでした。


 後期には、音響での勉強に違和感なんかを感じ始めて、「大学で自分で何かをしなければ腐る」という危機感も覚え始めました。そこで、少しC言語というものを勉強し始めて、文字しか出ないプログラムを見て、「プログラムってつまんねー」と思いながらも将来のために頑張っていました。


<2年生>
 二年生を一言で語ると「出発」でしょうか。青春18切符を活用し始めたり、impression!というサークルが発足したり、バンドやり始めたり、いろいろ自分を高める出来事がありました。


 impression!というサークルには、映像につける音楽を作曲をしたいと思って入ったのが最初でした。そう思ったのですが、「プログラムでいろいろ作れる」ということを、ふなっちさんを一とするimpression!初期メンバーの方に教えてもらって以来、そっちに興味を持ち始めました。最初はfor文が繰り返しとかif文が条件分岐ぐらいしか分からなかったのに、終わりにはProcessingで簡単なアニメーションが作れるようになりました。


 何を思ったかバンドも始めてベースを弾き始めました。ベースとして初めてのライブが結構大きなライブハウスだったというのはもう正気の沙汰とは思えません。


<3年生>
 三年生ではimpression!の部長になり、作品の体をなすものを作れるようになりました。6月のSeq:crossではPureDataとosc通信、8月に蚊音-kanon-ではmidi通信、11月には音風船ではopenFrameworksと画像認識といろんなことに手を出して技術を身につけました。本気でプログラムをやり始めてから1年半しか経っていなくても、これだけ作れるようになったのは自分でも誇りに思っています。ちなみに今はArduinoでシリアル通信をすることに挑戦しています。


 院まであわせても、あと半分、学部に至ってはあと1年で終了です。研究室は河辺研でほぼ決定なので、自分がカオス理論やフラクタルに関する研究ができると思うとわくわくしてきます。今年はコンペティションにもいろいろ出品して、中村研、源田研などを差し置いて、何か賞をとることを大きな目標に、もちろん研究も疎かにせず、頑張って行こうと思っています。


以下、いきなりですが告知。
俺の所属してるRETURN ZER0がライブ出ます。

2/28(月)@親不孝graf
open18:30
start19:00
day\1200,adv\1700

出演
RETURN ZER0
last gasp
TUGE
Fuge
Scottie-nine

19:00から一番手です。チケット欲しかったら声かけてください。

Arduino Firmata Library

うへぇ。最近、サークルのグループ制作に向けて、ArduinoProce55ingのシリアル通信とかやってるんですが、Firmataっていうライブラリが直接Proce55ingからArduinoを操作できて、便利なのに、ほとんど文献がないということで、個人的メモ。


<使い方>
1.Processingの設定
FirmataライブラリをダウンロードしてProce55ingのライブラリにインストール


2.Arduinoの設定
FirmataライブラリはもともとArduinoIDEの中に入ってるので、[example]->[Firmata]->[StandardFirmata]を開いて、Arduinoにぶっ込む。


3.Processingからテスト
Firmataライブラリのexampleから、arduino_outputを開いて起動。


んで、出てきた□をクリックするとdigitalピンのHIGH/LOWが入れ替わります。LEDと抵抗とかつないで、確かめるよろし。


そしたら、ONのとき、LEDが光る!・・・はずだったんだ。


ここで、一つ注意。
standardFirmataを見ると、

  Firmata.begin(57600);

という文字。んで、arduino_outputの方を見ると、

  arduino = new Arduino(this, Arduino.list()[0], 115200);

の文字。57600と115200で通信速度違うじゃねーか。てなわけで、Proc55ingのarduino_outputを次のように書き換えます。

  arduino = new Arduino(this, Arduino.list()[0], 57600);

これでおk。


 基本的にあとは、基本的にArduinoライブラリのリファレンスに従って、Proce55ingで処理すればおk。いちいちArduinoのプログラム組んで、Proce55ingのプログラム組んでっていう風にやらなくていいから楽だけど、詰めが甘い感じ。もったいないなぁ。

カオスゲーム

 昨日の非線形振動論でカオスゲームの話題が出ていたので、昔作ったプログラムを引っ張りだしてきました。


 カオスゲームとは

正三角形の各頂点をA,B,Cとし、点P(i)が最初、頂点Aにあるものとする。サイコロを振って、1,2のときはA、3,4のときはB、5,6のときはCとP(i)の中点をP(i+1)とする。P(i)に点をうっていくとどのような図形が描かれるか。

というもの。実際のカオスゲームは正三角形じゃなく、任意の多角形、任意の内分比でできます。


 さて、描かれる図形はどうなるでしょうか。

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パラボラ

 うへぇ。今日はバイト先の塾で担当している生徒が九大を受けることが決まり、授業用のプリントを作ったので、そのプリントの中からオリジナル問題を紹介します。

xy平面上に点F(0,1)と直線l:y=-1がある。点Pが点Fとの距離が直線lとの距離と等しくなるように動き、その軌跡をC:y=f(x)とする。以下の問いに答えよ。
(1) f(x)を求めよ。
(2) y=f(x)上の点A(t,f(t))における法線mをtを用いて表せ。
(3) 点Fの(2)の直線mについて対称な点をBとしたとき、直線ABの方程式を求めよ。

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10年半という時間

 今日は2000年子ども国会という参議院主催で行われたイベントで2000年8月に3日間だけ一緒に過ごした仲間と10年半ぶりにあってきました。最後に会ったのは12歳、そして今は22歳。すごく不思議な感じだった。小6のときの3日間って長かったけど、今では3日なんてあっという間。人の時間の感じ方ってそれまで過ごして来た時間に反比例して感じるんじゃないかなーって思う。


 数式にすると、それまで過ごしてきた時間の長さの生まれてから今までの時間に対する割合をLとして、


   


ここで、tは生まれた瞬間を0、生まれて今までの時間をL0とした時間、Aは定数。この微分方程式を解くと、


   


 さらに、L(0)=0, L(L0)=1であるから、C=0, A=1/2L0となる。


 よって、


   


 ここで、t0とt0+dtの間がどのくらいのものかを計算すると、


   


 ここでは、x<<1のとき、(1+x)^n≒1+nxを用いた。


 これに、t0=12, dt=3/365, L0=22を代入し、計算すると、L=0.00025、つまり、たったの0.025%


 それだけしか一緒に過ごしていない仲間でも10年半という時を経て繋がり合えている。たったそれだけのことでもとてもうれしい。人と繋がる機会、そこでできる仲間って大切な物だなと感じました。これから彼らとはこの割合が増えていくように願わずにはいられません。

2010→2011

 あけましておめでとうございます。新年一発目の日記をProcessing講習会の資料というわけのわからないもので始めてしまいました。


 去年の反省と今年の抱負を少しばかり。


 2010年で何を振り返ると言ったら、1にも2にもimpression!関係です。7月に部長に就任して以来、いろいろあったわけです。いろいろありすぎて、まだ就任してからちょうど半年ぐらいしか経っていないというのに、驚きを隠せません。


 一昨年の10月くらいにProcessingを勉強し始めて、それまで副部長の名にふさわしくないほど、gdgdやってましたが、6月にSeq:crossという自分の立ち位置を決める作品を作ってからというものの、プログラムアートについての勉強ばっかり。8月にはopenFrameworksの勉強も初め、今では専らoF使い。最近はopenFrameworksで3Dを扱うためにOpenGLの勉強中。


 今年一年でインタラクティブなものに対してのひとつのテーゼができた。

作品を作るときの心構えとして、
コンセプトは
「こういう風に考えてください」
というものではなく
「こういう事を考えてください」
というものであるべきである。

インタラクティブというからにはクリエイタとユーザの間の対話が必要。対話という物はキャッチボールであるべきで、一方的に押し付ける投球練習ではない。

 今年作った作品とそのコンセプト
Seq:cross → 制限した音楽
蚊音 -kanon- → 音符の分解
音風船 → 独立した五感

 次はグループ制作の他に「数学と音楽」という一番やりたかったコンセプトを持つ作品を作りたいと思っています。


 参加することの大切さも感じました。

 Artist in Strada -道- をはじめとして、いろんなイベントに参加させてもらって、いろいろ勉強になったし、人とのつながりというものを感じさせられた一年でした。


<今年の抱負>
・小さな目標
一日に一つ技術/知識をつける

・中くらいの目標
自分が胸を張れる作品を作る。

・大きな目標
人が認める作品を作る。


これらを目標に今年も精進していきます。私に関係する全ての皆様へ、今年もよろしくお願いします。