学祭

 怒濤の学校祭が終わりを迎え、終わってから1週間経った今ですら、未だ学祭の熱気が冷めやらぬ今日この頃を送っております。

 今回はこの三年間で最も積極的に参加した学祭でした。学祭企画には2研に入るつもりでしたが1年のときにタイミングを逃し、結局無所属のままでした。そして、1年のときには学祭にはまったく参加せず、2年のときにはimpression!の黒歴史を残しただけでした。

 今年の学祭は何も学祭に対して積極的に参加しなかった2年間を後悔させられるほど楽しかったです。


 まず、前夜祭。
 去年の前夜は内部からの不満が外部の私にまで聞こえていました。内部から不満が起こる団体がいいものを残せるはずがないという考えを持っていたため、見に行こうとも思えませんでした。その点、今回の前夜祭では内部の人間から「やってやる」というやる気の声のみが聞こえ、不満の声があまり聞こえませんでした。(知り合いの前夜の大半が3年生だったからということもあるかもしれませんが)そのため、今回は絶対に前夜祭は見に行こうと思いました。

 すばらしかったです。去年、一昨年を知らないので相対的にどうかは言えませんが、絶対的によかったです。ライブイベントに参加しなれておらず、あまり好きではない私ですら楽しませてもらえました。一つ一つの演出もそうですが、ステージの設計が人に見せることを意識した空間のデザインだったと思います。impression!の展示会にはないものだと感じ深く反省しました。

 最後の前夜頭さんのお話は涙を誘うものでした。環境が悪いからできないという言い訳はせず、真っ向から環境が悪い中での最高点を目指す。その精神はこれからも見習っていくものだと思います。


 次に2研。
 私の求める「表現」がそこにありました。「結論」ではなく、「問題」という受け手側からのアプローチを許した表現。

「同じように見えても想いはそれぞれ。あなたは何に花をそえますか?」

 受け手に問いかけて、受け手に答えを探させ、受け手の考えに何かのプラスを与える。これがあるべき表現だと思うのです。これを形として作品にすることの難しさはよく知っています。それをかなりのハイクオリティで見せてもらえたことは非常に勉強になりました。


 噴水企画。
 噴水企画では不思議な魅力を感じました。お笑いとしては、さすがにバラエティ番組にも劣る。セット的にも劣る。それでも、感じる魅力というのは「伝統」というものをよく見せようとする意識にあったと思います。「伝統」は大きい力を持っていることを実感させられました。できて二年目、伝統というものがまだできていないimpression!は私の代で伝統の基礎を作り、来年に引き継いでもらうことを願うばかりです。


 あと、火祭り。
 良い悪いの議論はOBの間でここ数年、毎年あるようです。確かに写真で見た二重円は一体となって踊っていると感じました。でも、前回のことは知りませんが、自分自身、今回の火祭りで円というものを意識せずに知らない人と踊れたのは楽しかったです。楽しいか楽しくないかで計れるものではないにしても、最終的に楽しいか楽しくないかでなければ、企画のエゴに終わってしまうのではないか。そういう考えを持っています。結論として、参加して楽しかったからよかったと思います。


 本当はdampaとcbaも行きたかったのですが、時間が合わずいけませんでした。残念です。


 さて、impression!の展示会およびテントのことについてですが、初めての企画としては上々の出来だったと思います。

 まずはテント。ポストカードとCDを販売していました。作品を売るということをすることによって、「人に買ってもらえるレベルか。」ということに挑戦する意図を持っていました。身内票が多かったとはいえ売り切れも数種類でて、コーヒー/ココアの売り上げも上々。最終的には1万円程度の黒字になったようです。

 次に展示会。推計160〜170名という過去最高の来場者数でした。アンケート回収枚数も147枚。集計するのが大変でしたが、お褒めの言葉やアドバイスも頂けて、impression!というものにいい影響を及ぼしたと思います。私が部長になってから、過去最高のいい影響を及ぼした政策だったと思います。

 個人的には、人気作品投票で二位のふなっちさんの「ミルクコーヒーはいかがですか」の46票の倍の92票を得て私の作品「音風船」が一位になったことが非常にうれしかったです。実は展示会が始まる一週間前に、「この作品じゃ周りのみんなに勝てず、部長の威厳が保てない」という強迫観念にかられ、コンセプトから作り直しました。先ほど書いた通り「表現」は「問題」でなければならないということから、今回は「五感は独立したものなのか」という問題を出しました。参加者の中には「本当にボールがあたってるみたいで痛くなってきた」というコメントもいただいたので大成功だったと思います。


 苦労した分、燃え尽きた感は大きいですが、次はグループ制作に向けて頑張っていこうと思います。