もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

 お久しぶりです。今日は本の感想を。

今日、ご紹介する本は
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
という本です。

あらすじは、タイトルのまんまなんですが、

弱小高校野球部のマネージャーになった主人公みなみが経営学の祖ピーター・ドラッカーの著書『マネジメント』にヒントを得ながら、野球部を甲子園まで導いていく。

というものです。


 『マネジメント』は経営学の本ではありますが、組織・団体一般に言えることが書いてある本らしいので、一度、読んでみたかったのですが、この本が流行っているので、取っ付きに読んでみました。ちょっと前には知ってたんですが、何せ表紙があれなんで買いづらくて、なかなか手が出せませんでした。

 一言でいうと、面白かったです。面白かったので、一気に読み通してしまいました。とりあえず、ザッと読んだ感じで要約すると、次のようにまとまります。

 組織は目的を持つ。その目的は「顧客」の視点に立ったものでなければならない。すなわち、「顧客は誰か」を定義することから始まる。

 マネジメントには以下の三つの役割がある。

1、団体の使命
 団体は「顧客」を満足させるという使命のために存在する。そのために「顧客」の求めるものを知り、それを満足させる。これをマーケティングという。
2、責任と働きがい
 生産的な活動をする人には成果を与え、働きがいを与えなければならない。そのためには責任というものが必要である。そして、人のマネジメントは人の長所、強さを活かすところにある。マネジメントではその強みを生産に結びつけることが重要である。「人は最大の資産である。」
3、社会への働き
 団体が存在することによって生じる社会への影響を処理するとともに、社会の問題を考え、それの改善に貢献できるように働きかける。その際、既存のものは陳腐なものであるとして除外し、常に新しいものを求めていく。

 あともう一つ。これは実際に思うことではあるけど、「関心を努力でなく、成果に向けさせなければならない」ということ。たとえば、授業で言えば、テスト前だけに頑張って「結構、頑張ったよ」と言っても、テストで点が取れず、Dを取っているようなら、それは誇れるものではない。サークルで言えば、頑張って作品を作っていても、実際クオリティが高くなければ、評価はできない。後者は自ら痛感しているところ。常に少し上の目標にしていることを言い訳にして、クオリティに妥協してないか、と考えると、反省させられる。


 まとめるとこんな感じですが、実際はもっと詳しく書いてあります。近いうちに、ドラッカーのマネジメントを読んでみようかな。最近、サークルの運営の方でいろいろと行き詰まっているので、これも参考にして、いい方向に持っていきたいです。